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「美容コラム」化粧品開発者が語る、スキンケアの基礎知識 07

急激な気温と湿度の低下の訪れ 初秋は誰もが敏感肌になりやすい?

2018.08.29 update

急激な湿度の変化に注意!

2018年の夏は、例年にないほどの猛暑となりました。老若男女を問わず、夏バテ、体力の消耗を感じた方がほとんどなのではないでしょうか。強い紫外線によるダメージや体力の消耗は、当然ながら肌の不調に繋がります。そして秋の訪れとともに暑さが落ち着いてくると、急激な湿度の変化がやってきます。今回は、湿度が急速に下がりだしたその時、肌にすべきケアについてお話ししていきます。

例えば飛行機の中での肌荒れは、急な湿度変化が原因

湿度の急激な低下は、肌のバリア機能を低下させる原因となります。長時間に渡って飛行機に乗った時に肌がカサついたり、かゆくなって、旅行中はすっかり敏感肌になってしまった、という経験をされたことがある方は比較的多いと思います。飛行機の中は、機器の不具合に繋がる結露を防ぐため湿度がつねに10%前後に保たれています。やや極端な例ではありますが、夏から秋へと切り替わる際の湿度の急降下は、これと限りなく近い状況に肌が晒される、といっても過言ではありません。

いつも使っている化粧水がなんだかしみたら危険信号

飛行機の中のような極限の乾燥状態とは異なりますが、秋のはじめは日を追うごと空気が乾いていきます。自分の肌に触れてみて、まだカサつきもなくしっとりしていたりする日は安心してしまう方もいるでしょう。しかし、ほとんどの方が、夏の強い紫外線によって肌に微弱なダメージが蓄積している状態です。表面はしっとりしていても、バリア機能が低下している可能性は十分。肌表面の感触だけに惑わされず、いつも使っている化粧水をはじめ、コスメ全般が、なんだかしみたり、違和感を感じたら、それは敏感肌になりかけているシグナルです。

湿度が40〜50%台になったら保湿ケアを強化しましょう

湿度の低下から陥りがちな初秋の敏感肌を防ぐには、どうすれば良いのでしょうか。まずは、保湿ケアの強化ということなります。タイミングとしては、湿度が50%台に突入したら意識しはじめる、くらいでちょうど良いと思います。保湿は大切とわかっていても、ベタつきが苦手な方も多いと思いますが、大丈夫です。保湿の強化といっても、それは無理にクリームやオイルを重ねて"保湿を濃く"するということではないのです。

ほんの少しカサっとしてきたなら、グリセリン配合の化粧水

保湿ケアは、まず第1段階で化粧水を使って角質細胞の中に水分を保持する成分を届け、第2段階でその水分の蒸発を防ぐフタとなる成分を与える、これが基本です。そして肌がカサっとするという現象は、実は第1段階できちんと角質細胞の中に水分を届けられていない、ということなのです。クリームやオイルは第2段階で使うもので、こちらをいきなり追加しても表面的にしっとりなめらかな感じがするだけで、内部*からみずみずしさが保たれた状態へと導くためには化粧水の見直しがポイントとなります。 *角質層の

低刺激かつシンプルに角質細胞に水分を届けられる化粧水でおすすめなのは、水とグリセリンが配合された化粧水です。グリセリンは角質細胞の中に入ることができる成分で、角質層の乾燥を緩和し、透明感を高めるために長年用いられてきた安全性の高い成分です。グリセリン配合の化粧水を、肌にもう入らない、というところまで何度も重ねましょう。もちろん、ゲル、乳液、クリームといった水分の蒸発を防ぐためのフタとなるアイテムも必要ですが、これらは逆に量を多くする必要はありません。角質細胞がしっかり水分で満たされると、くすみ感も和らぎ透明感も高まりますよ。

今回は、軽いカサつきを感じた時の対策ケアを紹介しましたが、さらにバリア機能の低下が進み、すでにトラブルの出やすい敏感肌になってしまっている場合は、バリア機能を健やかな状態に立て直すケアが同時に必要です。バリア機能にとってもっとも重要なのは細胞間脂質。次回は、この細胞間脂質の合成を促すためのスキンケアについて、お話しします。

Profile

茂田正和
スキンケアアドバイザー・化粧品開発者・日本皮膚科学会正会員
日東電化工業ヘルスケア事業部にて開発責任者を務めるほか、バランスケアアソシエーションを主宰する。皮膚科医、ヘアメイクアップアーティスト、美容ライター、料理研究家とともに真の美容のためのライフスタイルを提案するセミナーやワークショップを運営。

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